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「鬼滅の刃」の潔さにみる、エンタメの終わらせ方

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「鬼滅の刃」の連載終了が話題になっている。

人気絶頂の中、連載を終了したことが好評のようだ。

「鬼滅の刃」の連載終了について

「鬼滅の刃」は週刊少年ジャンプで連載中の人気漫画だ。

私はこの漫画を読んだことがないが、内容はなんとなく知っている。

アニメも放映され、主題歌の「紅蓮華」は紅白でも歌われた。

漫画内で登場する必殺技はTwitterでもたびたび登場し、

なんとなく、技名を覚えてしまっている。

こういった「人気漫画」はなかなか終わらせることができないと言われる。

それは出版社側が終わらせたくないから、なんとか続けさせるというもの。

その人気漫画、1作品を読むためだけに週刊誌を毎週買っている人もいる。

単純に売上を落とせないから、人気漫画を終わられられないという話。

「名探偵コナン」「ONE PIECE」「NARUTO」など、

20年以上続き、単行本の巻数が100に迫るものも多いのは

こんな背景があるようだ。

人気になればなるほど、出版社だけの問題でもなくなってくる。

アニメ・映画・関連グッズの制作等で経済を回している。

こういった関係者にとっても漫画が完結してしまうことは大問題だ。

エンタメの終わらせ方に不満を持ったことはある。

私は久しく、週刊連載の漫画を追っかけていない。

単行本が出たらすぐに買うものもあまりない。

だから、「漫画」の終わらせ方の是非はわからない。

「鬼滅の刃」の人気絶頂期での終了の対比として、

「ONE PIECE」などは、引き延ばし過ぎていると言われている。

この是非もわからないが、ONE PIECEは30巻くらいで読むのをやめた。

漫画にかかわらず、適切なエンタメの終わらせ方は思うことがある。

枠に納めていて、伝えたい形になっていないのでは?ということ。

ドラマは1時間×11話くらいに

映画は1時間半〜2時間半くらいに

漫画は1話30ページ程度に

音楽は3分〜6分くらいに

この枠で本当に伝えたいことを描いているのかということ。

もちろん、受けて側がそのサイズが受け取りやすいし、

売れるためのパッケージというのもわかるけど、

その作品を好きになればなるほど、適切なパッケージだったかが気になってしまう。

まあ、2時×50話のドラマだったらそもそも見なくなってしまうとも思うのだけど。

映画は特に、「無理やりおさめたな。」感を感じてしまうことが多い。

そもそも終わりはどうやって決めるべきなのか。

エンタメは結局、売れないといけないから、売れる枠におさめて、多くの人に届ける。

終わりもそう。売れているうちは、終わらせられないから、

風呂敷を広げて、売上的にもしっかり搾り取って、盛り上げて、終わらせる。

まあ、しょうがない。普通は売るために漫画を書いてるんだもん。

もちろん作者が悪いわけでも、出版社が悪いわけでもない。

それで儲かれば、次の漫画スターを育てる原資になるのかもしれない。

そうやって経済は、社会は回っていく。

こう考えると終わりや枠を考えなければいけないのはエンタメだけじゃないはず。

なんとなく、定年を60才とか65才とか決められて、

終わりに向かって走っているけど、この枠の決め方にも疑問を持たなければならない。

同じ作品をずっと書いていくように、1つのことを続けることもできるし、

スパッと終えて、次の作品へ進むこともできる。

人生はパッケージ化されなくていい。

パッケージ化されない人生が面白いように、

パッケージ化されないエンタメが面白いんだ。