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椎名林檎の丸の内サディスティックとベンジー(浅井健一)と酔うこと

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椎名林檎の「丸の内サディスティック」という名曲がある。

歌詞の解説・分析も頻繁に行われ、多くのアーティストにカバーされている。

特に、「大人の女性」に憧れる20代の女性が心酔しているように感じる。

すでに多くの解説が行われているが、私が思うことを書いてみる。

丸の内サディスティックとは

デビューアルバム「無罪モラトリアム」に収録されている椎名林檎の代表曲です。

東京の様々な地名とお酒や音楽などの固有名詞が多く出てきます。

大人の雰囲気がある音楽の固有名詞と危うさに非常に魅力があります。

今まで生きてきた世界では知らなかった大人の妖艶な世界。

また、東京以外出身の人にとってはこの歌に出てくる御茶ノ水や銀座が

それぞれの地名のイメージになっているという人も多いと思います。

知らない地名も不思議な世界に誘われた感覚になります。

大人への入り口を感じさせる歌詞とジャズ風の曲調に椎名林檎の色気がある歌声が

相まって、発表から20年後も人気がある「名曲」である。

描かれる大人の世界。固有名詞、ベンジー

大人の世界に誘ってくれる固有名詞。

リッケン620・・・リッケンというメーカーのギターの名前

マーシャル・・・ギターアンプのブランド

ラット・・・ギターのエフェクターの1種。音色を変える機械ですね。

ベンジー・・・BLANKEY JET CITYの浅井健一のこと

グレッチ・・・ギターの名前

ざっとこんな感じでしょうか。

様々な音楽と機材と触れ合いながら、東京で大人になっていく様子。

その中、浅井健一(ベンジー)への心酔。

日常の平凡で鬱屈とした感じと、心酔するものへの思い。

このあたりが仕事をはじめて、うまくいかないことも多い女性たちに共感されているの

だと解説されています。

オシャレな音楽が現実の私に寄り添って、肯定するでも否定するでもなく、

日常の1シーンと流れていく。共感のようで、憧れのようなそんな感覚。

椎名林檎とってのベンジー。あなたにとって?

「丸の内サディスティック」は名曲だと思う。

多くの人から支持されているのも納得できる。

一方で気になるのが、椎名林檎にとってのベンジーを持つ人は多いのかな?ということ。

憧れて仕方がないベンジーとつまらない私の日常という構図。

OLがつまらない日常に鬱屈としているのはなんとなくわかる。

OLにとって、ベンジーはいるのかな?というのが私の疑問だ。私のイメージだと、

鬱屈とした日常を週末はウインドウショッピングに行って、

オシャレなカフェでエッグベネディクトを食べて、

youtubeを見ながらゴロゴロして、

普通にストレス発散して、月曜日からまた会社に行ってるような感じ。

心酔するものに憧れで、悶え狂っているという図が想像できない。

もしかすると、ベンジーのような心酔できるものがある椎名林檎、羨ましいなという

意味で好きなのか、椎名林檎に心酔している私によっている二重構造なのか。

よくわからないけど、白馬の王子様のようにベンジーが私に近づいてくるというのは

勘違いだと思う。本当の好きや、夢中が先だと思うんだけど、なんか逆というか、

うまく腑に落ちないままでいます。