エンタメニュースを考える
Variety,Music,Television,Radio
ニュース PR

特別定額給付金は紙での申請が楽。行政のオンライン化は時間がかかりそう。

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として、

家計へ1人につき10万円の支給が行われることとなった。

紙申請が楽すぎて、驚いた。これではオンラインは浸透しない。

特別定額給付金の紙申請を行った。

2020年5月に1人10万円の給付が行われることが決定し、オンラインから

申請できることを知った。パソコンを開き、マイナンバーカードを取り出したが、

他の障壁があり、オンライン申請を行うには至らなかった。

5月下旬に入り、私の自宅にも特別定額給付金のお知らせの封筒が郵送されてきた。

オンラインで挫折した私は、なんとしても今度は申請を行わなければと、

満を辞して封を開けた。入っている書類は2枚と返信用封筒。

見事に簡略化されている。申請用紙と記入例だけ。

記入例をもとに、申請書を書いていく。

なんんら署名すれば印鑑もいらない。

名前・住所・電話番号など決まりきったことを書いていくだけ。

振り込んでもらう銀行口座を記載するのと、

身分証明書・キャッシュカードの写は必要だが、それ以外に煩わしいことはない。

買い物にいくついでに、免許証とキャッシュカードをコピーして

貼り付ける。これで書類は完成だ。

1ヶ月ほどで入金され、入金完了のお知らせを送ってくれるらしい。

実にスムーズであった(スムーズに振り込まれるかは知らない)

オンライン申請は障壁ありまくり。

オンライン申請で戸惑った2週間前の私はなんだったんだと思うほど簡単だった。

オンライン申請ができることをTwitterで知り、すぐにやったが、ダメだった。

https://newest-word.com/2020/05/13/post-21/

オンライン申請は

OSのバージョンの壁があり、

マイナンバーカードの所持と暗証番号を覚えているという壁があり、

パソコンにアプリをインストールしないといけない壁があり、

マイナンバーカードの読み込みができるスマホという壁がある。

この壁を全て越えられる人はなかなかいないと思う。

私より上の世代であれば、尚更だ。

ニュースを見ていると、オンライン申請ではミスも多く、

自治体でのチェックに時間がかかっているという。

中にはオンライン申請を中止にした自治体もある。

明らかに自治体が持つシステムと国民が持つシステムのミスマッチだ。

これでは、行政のオンライン化が進むわけがない。

また、オンライン化したことで、全員がオンラインで行うわけではない。

オンラインで半分、紙で半分であれば、労力とコストが中途半端に上がるだけだ。

選挙が紙のままなのもうなづける気も。

国政選挙も久しくオンライン化が望まれているが、

今回の件で、選挙のオンライン化はしばらく先な気がしてしまった。

選挙の基本は「1人1票」かつ「匿名」だ。

私は以前、社内でアンケートを取ろうとしたときに、

オンラインで「1人1票」かつ「匿名」に行うことに気づいた。

匿名で行うことができるシステムはあるが、匿名ゆえに、複数回投稿が可能になる。

一方、1人1票を守ることはできるが、その場合、管理者が投稿者を知ることになる。

「匿名」かつ「1人1票」にするなら、投票所に投票箱を置いて、

受付で本人確認が1番確実だ。

もし、投票をオンライン化するのなら、最低限、今回の給付金と同程度の

セキュリティチェックをWEB上から行うことになると思う。

本人確認書類をアップロードし、本人であることを署名し、1票を投じる。

また、システムに障害などがあっても選挙ではやり直しは効かない。

選挙を行う地方自治体にとって、そんなリスクを伴うことはやりたくない。

しかも、上手くいって半数がオンラインから投票したとしても、半数は紙での投票だ。

それでは、労力の削減には程遠い。結局、選挙当日に開票を行う。

それが数時間早くなるだけのことかもしれない。

言うのは簡単だけど、やるのは難しいんと気づいてしまった。

行政のオンライン化、特にお金や選挙に関わることはまだまだ先のようだ。