2020年6月10日『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』で
リスナーが口に、耳にした麻雀ダジャレが紹介される件があった。
声を出して笑ってしまったので、麻雀ダジャレについて思うことを書きたい。
麻雀ダジャレは誰もが経験したあるある
まず、麻雀をやったことない人に伝えておきたいのは
「麻雀ダジャレ」は誰もが経験する「あるある」だということ。
スマホゲーム等でも麻雀を行うことができるが、リアルで4人揃って行う麻雀では
間違いなく誰もが経験している。Mリーグなど、麻雀番組を見ていては出てこない。
麻雀は一度やり始めたら、1番短い単位でも2時間程度かかる。それを3〜4セット
やるので、5、6時間はかかるのが当たり前だ。徹夜で麻雀をする「徹マン」という
言葉もあるくらい、時間がかかり、徹夜でやることも多いゲーム。
さらに、4人人数が揃わないとできないため、知り合い4人でやることが多い。
このメンバーで徹夜で同じ場所にいたら、話す内容もだれてくる。
普段言わないことが口にでる環境
初めの1ゲーム目はみんな元気で、近況報告などを行っていることが多い。
最近見たテレビの話とか、ムカつく上司の話とか。飲み会の時と一緒。
それが5時間も続くとする会話はなくなり、眠気まなこでやる者もいる。
4人揃わないと出来ないゲームだから、眠たくても寝れないというのもある。
徹夜で疲労が溜まっている状況で、口から出てくるのはしょうもない言葉だ。
『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』で紹介されたものは
五筒(ウーピン)を捨てるときに、「ウーピン・ゴールドバーグ」
九筒(キュウピン)を捨てるときに、「キューピンの3分クッキング」
相手の捨て牌で和了る(ロンする)ときに、「ロンリーチャップリン」を歌う
など。私が経験したことがあるのは
北(ペイ)を捨てるときに「林家ペー」
相手の捨て牌(三萬:サンマン)で和了るときに、「注意さんまんになってるな。ロン」
など、形は違えど、麻雀をしていれば絶対に遭遇するのが麻雀ダジャレ。
意識朦朧としている中で、脳のストッパーが外れるのだろう。
文面にしても全く面白くないことがバンバン出てくる。それが麻雀の終盤だ。
口に出したい欲が一番露わになるリアル
麻雀ダジャレが紹介する度に声に出して笑ってしまった。
当時のことが思い出され、容易に想像できるからだ。
ダジャレの面白さに笑うのではなく、自信満々にダジャレを言っている、
それが許される状況を思い出して、笑ってしまう。
以前、「人の欲望が明らかになることで安心する」という記事を書いたが、
これに近い物を感じる。
https://newest-word.com/2020/06/09/%e8%87%aa%e7%b2%9b%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e4%b8%ad%e3%81%a7%e6%ac%b2%e6%9c%9b%e3%81%8c%e6%98%8e%e3%82%89%e3%81%8b%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%82%8b%e3%81%93%e3%81%a8%e3%81%ab%e5%ae%89%e5%bf%83/
社会では、ダジャレを思いついても、口にすると
「つまらない」「オヤジ臭い」「苦笑いされる」など、気まずい空気になることを
私たちはわかっている。だから、ダジャレを言うことを自重している。
ダジャレをいいたい欲望はあるが、社会ではダジャレを口にする欲望を封じている。
それが、麻雀という「気心のしれたメンバー4人で」「心身ともに疲れている状況で」
露わになるという現象。それが麻雀ダジャレだ。
ちょっと分析っぽく書いたけど、単純に麻雀ダジャレを好きなだけ。
欲望のままに生きられたらとまた、思うのであった。