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テラスハウス出演者への誹謗中傷に見る売れること

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2020年5月テラスハウスの出演者が自殺をしたというニュースがあった。

「テラスハウス」はフジテレビの人気恋愛観察バラエティ番組だ。

ニュースによると、その番組を見た視聴者から彼女の言動に対する、

誹謗中傷が原因で彼女は自殺をしたと思われるという話であった。

誹謗中傷は人を殺すという認識

彼女がどんな理由で亡くなったのかはわからない。

亡くなった今、本人に確認をすることもできないが、

日々、彼女のSNSへ多くの誹謗中傷が寄せられていたことから、誹謗中傷が自殺の

原因となったと言われており、「誹謗中傷」を行うネット民が批判されている。

芸能人やインフルエンサーの多くはこの「誹謗中傷が自殺を招いたとされる出来事」

に対して、

「インターネットでの意見は無視しろ」

「悪意のある誹謗中傷は法的な手続きを行う」

など、厳しい対応をとっている。芸能人が悪意のある一般人を晒す事態もある。

全世界的にもネット民からの「誹謗中傷」は社会問題になっており、

それが影響して、自殺したり、また芸能活動を中止したりする人も多いという。

ただ、真実が「誹謗中傷」が原因かはわからないということも多い。

特に、本人が亡くなっていれば尚更だ。

表現の自由と殺害予告や名誉毀損

SNSでの誹謗中傷問題は長く議論されているが、そのメインと考え方が

「表現の自由」と「名誉毀損」という両者の主張だ。

誹謗中傷を行う側とされる人はその発言の過激さの大小はあるにせよ、

「表現の自由」のもと、意見を述べている。

自由に表現ができず、意見を曲げるよう国から強制されたり、

Twitterにする投稿に全てチェックが入ったら、表現が制限される。

これは言論統制となり、「ファシズム」にも繋がるとも考えられている。

一方、誹謗中傷をされる側の人は名誉を毀損されたと主張する。

週刊誌にしろ、Twitterにしろあることないこと書かれて、評判を落とされる

特に犯罪絡みの行動をしていたと報じられた場合などは、「名誉毀損」に該当する。

人気があることでできていたタレント活動ができなくなる。

また、殺害予告や営業妨害という場合もある。

表現は自由だが、「殺害予告」は取り返しの使わないことになりかねないため、

行った時点で罪になる。また、名誉毀損に当たらないとしても、営業活動を疎外する

要因となっているのならば、「営業妨害」としてその行動を抑制することもできます。

人が全く悪い意見を言えなくなるのも問題があるし、

悪い意見によって自殺者が出てしまうのも問題だ。

炎上マーケティングと人気の境に

「炎上マーケティング」という言葉があるように過激と話題になることは隣り合わせだ。

「炎上マーケティング」とは過激なコンテンツにより、賛否のコメントを多くもらい、

それにより話題にし、認知をえるというもの。

コンテンツを認知させるには、質の高いコンテンツを継続に提供したり、

広告費を支払ったりすることが考えられるが、「炎上マーケティング」は

過激であればいいので、リスクを考えなくてよければ比較的、簡単な方法だ。

何も持たないものが有名になるには「炎上マーケティング」が有効かもしれない。

私が1番気になるのが、炎上マーケティングを仕掛ける側と誹謗中傷の的になる人が

近くにいる気がすること。自作自演という感じに見える。

番組を盛り上げようとして、過激な言動を炎上しうるように放送して、

誹謗中傷になったら、批判する。

その構造にはなにか気持ち悪さを感じてしまう。