mixi(ミクシィ)がサービスを中止することが発表された。
mixiはTwitterやFacebookが流行る前の一時代を気づいたSNSサービスだ。
mixiがどんなサービスだったか、中止が発表された今、何をすべきか考えた。
SNSの草分け、mixi(ミクシィ)とは
mixiは2000年代後半に流行したSNSサービスだ。
今では当たり前となっている、個人のメールアドレスやパスワードでログインし、
自ら情報を発信したり、友達の情報を見てコミュニケーションをとるツールだ。
コミュニケーションは対面や電話・メールで行うのが当たり前だった当時、
インターネットサービスを通じて、リアルな友達と繋がること、
また、共有の趣味を通じて、インターネット上で友達を作ることもできるようになった。
また、mixi(ミクシィ)サービス内で使われる言葉も新鮮だった。
マイミク、コミュニティ、足跡、日記
マイミク・・・mixi上の友達のこと。
マイミクが増えていくことが当時は楽しかった。マイミクがプロフィール上に表示され
るから、少ないと少し恥ずかしい。また、友達からの紹介がないと登録できないという
システムもあった。友達から推薦されて初めてmixiを始めることができる。
周りがみんな大学生や高校生の当時、どこからmixiの流れが来たのだろうか。
コミュニティ・・・共通の趣味を持ったものが集まる掲示板のようなもの
mixiに登録すると、まず自分の趣味のコミュニティを見つける。
「ジブリ大好き!」「ONE PIECEについて語りたい」「蛍原 徹」など
好きなもののコミュニティに登録する。登録は簡単にできるし、どんなコミュニティに
入っているかがその人の趣味等を表すものになっていた。
コミュニティによってはリアルで集まる「オフ会」が行われていたという。
足跡・・・自分のプロフィールに来た人がわかる
現在は廃止されているが、当時は衝撃的だった。
誰が、いつ自分のプロフィールを見に来たのかがわかる。
足跡を増やすために日記を頻繁に更新したりもしたし、足跡がつくのが嫌だから
人のプロフィールを頻繁に見れにいけないということもあった。
日記・・・マイミクに限定して公開される日記
mixiでは日記を書くことが推奨されていた。日記を書いて、ユーザー間の交流を
増やす意図があったのだろう。自分の書いた長文が他人に公開される経験も当時は
珍しかったため、頑張って自分らしい日記を書いていた人も多かった。
大学生程度のものが書く文章なんてたかがしれている。
今見ると恥ずかしくなるから、すぐに消したほうがいい。
誰もがインターネットで情報発信するようになった入口。
mixiは斬新なシステムもあり、当時の若者の間で爆発的にヒットした。
mixiがコミュニュケーションの取り方を変えたと言ってもいいかもしれない。
匿名でなく、実名で情報発信できるようになった入り口だ。
それもマイミク限定で安全という触れ込みもあった。
今では当たり前の情報発信だが、歴史はmixi登場の以前以後で分かれるかもしれない。
このmixiのヒットが現在のTwitterやInstagramの浸透につながっているのは
間違いない。
情報リテラシーが薄い時代の遺産
mixiで日記を書いたことがある人はすぐにログインして、見に行って消そう。
話題になると当時のマイミクが当時の日記を探しにくるかもしれない。
見つかる前に自ら探しておこう。そして、当時を思い出そう。
それが、あなたの情報発信の礎となっているはずだ。
現在は情報リテラシーについて度々語られ、リテラシーを意識してインターネットを
利用している人が多い。
当時は、SNSでのリテラシー意識についても発展途上、その時代に出ている
情報はイタい「遺産」だ。すぐに見に行って、そして消すことをオススメする。