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人生は大喜利(おおぎり)なのか。IPPONグランプリをみて思うアイデアの出し方

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2020年6月13日『IPPONグランプリ』が放送された。

ダウンタウン松本人志さんが仕切る大喜利番組だ。

10年以上放送が行われており、20回以上の大会が行われていることがわかる。

今回の番組をみて、思ったことがあるので書いてみる。

大喜利のルール

「大喜利」はお笑いのジャンルの1つで、

出されたお題にフリップを用いて、回答する。その回答の面白さを競うもの。

『IPPONグランプリ』においては面白さをポイントで評価しており、

満点となれば、「IPPON」となる。このIPPONを多く獲得した人が優勝だ。

代表する大喜利番組は『IPPOMグランプリ』だが、

「ダイナマイト関西」という大喜利大会や、『笑点』の中での大喜利コーナー

また、バラエティ番組内でも頻繁に大喜利コーナーがあり、お笑い芸人は

「大喜利力」を競っている。

お題に対して、フリップを使って面白い回答を出すというシンプルな構成なので、

単純に「お笑いの力」を測ることにもなり、大喜利好きな人も多い。

私も高校生の頃、フリップを買って友達をガストで大喜利をしていた。

大喜利のコツ・戦略

フリップ1枚を使って回答を出すというシンプルな構造だが、

「面白ければなんでもいい」という観点があり、アイデアを凝らすのが興味深い。

大喜利掲示板やツイッター大喜利などもあるが、「文字」情報だけになるので、

テレビ番組でみる大喜利とは異なる。

もちろん言葉が中心だが、そのほかの要素も大きい

・言葉

その人の発想が伝わる肝の部分

・文字の書き方

言葉の印象を左右する視覚的補助

・絵

耳に訴える大喜利の裏を書いた、視覚的笑い

・フリップの使い方

表と裏を使う、ゆっくりと出すなど、発想に味をつける

・言い方

言葉だけでは伝わりにくいところをサポートする

・タイミング

文字での回答が続く中、絵を使った回答を繰り出すなど、受け手の心情を意識した

素人が考えてもこれだけの要素がある。

すぐに浮かんでも出さないとか、リズムを考えて出す回答を変えるとかそういう

戦略があるらしい。「面白い」は一筋縄にはいかない。

また、発言する人もキャラクターでも変わる。

笑点の木久扇師匠が社会風刺の気の効いたことを行った場合、

面白いというより、不意をつかれた感覚になるだろう。

受け手にとって、自分がどのようにみられているかも重要な観点だ。

人生も大喜利?

どこかで「人生も大喜利」のようなものと言っていた気がする。

的を射ていると思う。大喜利は面白い基準だが、人生の中ではその場面場面に応じた

大喜利が出題される。もちろん当人は大喜利とは思っていないが、

学校で授業中に回答するのも大喜利だ。

学校であれば、本当の解答が分かれば、それを答えしまうのが、一般的な正解だ。

それは「いい成績をとる」「変な人だと思われない」という基準の大喜利だ。

不良の基準であれば「無視する」

ひょうきんものの基準であれば「変な声で答える」ということもあるはず。

お題が「先生に嫌われないようにしなさい」だから「正答をいう」がIPPONだ。

誘われた飲み会にどう回答するかも大喜利だ。

声色が重要な大喜利だ。Yes NOだけが受けてのIPPONをとるわけではない。

飲み会を断る中でも受け手にとって心地いいIPPONがあるはず。

会議の待ち時間も大喜利だ。

問いが出された時だけが大喜利ではない、会議で人が集まるまでの1.2分の時間。

多くの人は「黙って待つ」という回答をする。

お題は「会議まであと2分。どうする?」だ。

評価をあげる基準や会議を円滑に進めるために別の回答をすることもできるはずだ。

 

人生が大喜利だと思うと修羅の道だが。

どう行動すればIPPONかな?と考えると、人生少し面白いと思う。