2020年6月13日の『オードリーのオールナイトニッポン』を聞いた。
そこで、若林さんが言っていた「フリ」ができると一味違うという話が興味深かった。
笑いのレベルが素人から上がるには「フリ」のテクニックが必要らしい。
フリができると笑いのレベルが上がる。
簡単にその日のラジオの話を。
駅で学生の集団の1人に声を掛けられた。
「あの ー、イカ2貫って言ってもらっていいですか?」と
「いや、それ俺のじゃないから」と冷たく返したそうだ。
この出来事に対して、フリがないことを指摘していた。
フリがあれば、
「あのー、大ファンなんでお願いしたいんですけど、
イカ2貫って言ってもらっていいですか?」
このように言われていたら、「それ、俺のじゃないのよ!!」と
しっかり返していたと思う。と話していた。
フリができる一般人がいたら、ちょっとびっくりするというようなことを言っていた。
お笑いのボケとツッコミは一般的になった。
お笑いの基本として「ボケ」と「ツッコミ」と「フリ」があって、
話を「フって」、それをもとに「ボケて」、最後に「ツッコむ」この構造の中で、
「ボケ」と「ツッコミ」は一般的になったという。
ボケ
「ボケ」は大喜利番組なども多く、何かをみて一言ボケるというシステムは浸透
してきた。Twitterでは「大喜利」という体裁をとっていなくても、
写真に一言コメントをつけて「いいね」を稼ぐ面白い人はたくさんいる。
「ボケる」機会はTwitterを始め、日常でもたまにある。(ほんと?笑)
大喜利のお題に対してボケるのは、お題自体が「フリ」になっているから、
お題が与えられていれば、「ボケ」から始まる。自分で「フリ」はしない。
「ボケ」のレベルは上がってきている。
ツッコミ
「1億総ツッコミ時代」とマキタスポーツさんが言っていた。
みんながSNS等で、発言できることによってみんなが「ツッコミ」になったと指摘
したのだ。全てがお笑いでの「ツッコミ」のことではないが、「おかしなこと=ボケ」
に好きなように「SNSで意見=ツッコミ」できるようになった。
「例えツッコミ」がわかりやすいようにおかしなものを別のもので例えることは
誰でも行っている。マキタスポーツさんが言っていたのは「おかしなことを指摘する人
=ツッコミが増えて、逆におかしなことをする人=ボケが減っている」ということ。
ボケは炎上の危険性があるから、ツッコミの方が楽。そんな時代だからこそ、どんどん
ボケていこうぜ!っていう話だと思う。この指摘にもあるように「ツッコミ」は
浸透した。みんな、独自の視点でおかしなことを指摘しようとしているし、
面白い指摘をする人も多い。
松本人志の言う、「緊張と緩和」はフリが効くということ
「フリ」が大事ということはアンタッチャブルの柴田さんもダウンタウンの松本さんも
言っていた。柴田さんは昔、ラジオで「ちゃんとフリができる素人はなかなかいない」と
言っていた。ラジオの投稿コーナーでも、ボケるのが上手い人は多いが、長文のネタで
前半にフって、その後にボケるという仕組みをわかってやっている人は少ないのだろう。
また、松本さんの「緊張と緩和」という言葉は有名だ。
松本さんがよく用いる笑いの構造を表す言葉。
緊張がフリで、緩和がボケ。この振り幅のことを言っている。
もちろんフリは言葉だけじゃなく、態度や間なども含む。
「大ファンなんですけでど(緊張・フリ)、
イカ2貫って言ってもらえますか(緩和・ボケ)」
この構造をしっかりやられたら、笑ってしまうし、ツッコまない訳にはいかない。
突飛にボケることから考えてしまうが、「フル」ことから考える練習をしたら、
面白くなれるんでしょうかね。