TVプロデューサーの佐久間宣行さんが、NHKの大河特番のMCを担当することになりました。
ラジオ番組では、出演オファーから実際の収録までの流れが語られた。
なんとか収録は終了したものの、NHKのスタッフには不満がたらたらのようでした。
2022/9/28『佐久間宣行オールナイトニッポン0』にて
NHK特番について語られたのは、自身の冠番組『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の2022/9/28の放送でのこと。
フリートークゾーンで約30分に渡り、長々と披露された。
三谷幸喜ファンで『鎌倉殿の13人』の魅力を度々、ラジオで語っていた佐久間さん、NHKのスタッフの耳にも入り、オファーがあったらしい。
NHKから『鎌倉殿の13人』のオファーを受けた時は、数人いるファンの1人として、インタビューを受けるか、パネラーになるかということを想定していた。
しかし、送られてきた台本を見ていくと、
スタジオの出演者は、小栗旬、小池栄子、坂口健太郎、佐藤二朗、坂東彌十郎など『鎌倉殿の13人』のメインキャストばかり。
ファンの1人としてではなく、MCとして、トーク番組をまとめるというのが佐久間さんの仕事だとあとあとわかったといいます。
『鎌倉殿の13人』特番で三谷幸喜と対談
また、突然『鎌倉殿の13人』の脚本家の三谷幸喜との対談も行われることになったという。
もともと地方の国立大学を目指していた佐久間だが、三谷幸喜に影響を受け、東京の劇団を見るため、親にお願いして東京の私立大学への進学をしたという。
高校生の頃からのファンだった三谷幸喜に直接インタビューできることは千載一遇のチャンスだった。
とはいえ、仕事の台本はNHK側が決めて、それに沿って少しアドリブで話を拡げるほどだと考えていた。
しかし、スタッフから送られてきた質問は1つのみ。それ以外は佐久間が聞きたいことをきいていいという。
インタビュー内容は普通は台本を書くNHKのスタッフが決めるものだと、佐久間さんは不満そう。
実際に、自分の言葉でインタビューするのであれば、過去の放送を見直さなければならない。
たまたま、オールナイトニッポン0の放送担当がミュージシャンに変わる週があったので、その時間に徹夜して、重要な回を見たという。
そして、質問をメモにまとめて、三谷幸喜とのインタビューを行ったという。
冗談を交えながらいいインタビューができたと佐久間さんは言っている。
また、自分がしたインタビューをスタジオでもう一度見る方式を「林修方式」と言っていた。
確かに、『林修の初耳学』で自身がインタビューした映像をスタジオで見ながら、解説を行っているのは、よく考えるとおかしい。
NHKプロデューサーの人任せに批判的?
インタビューの数日後に、スタジオ収録があったという。
スタジオには実力派俳優が揃う。NHK大河ということで、重鎮が揃う。
緊張して全然話せないときのために、徹夜して台本にメモを書き込んだという。
席について、台本を手元において、収録開始を待っていたところ、驚きの一言を言われる。
台本がカメラに写って、美しくないとフロアディレクターから言われる。
なんとしっかり予習してきた台本が奪われてしまったのだ。
さらに、収録開始のプロデューサーの一言が雰囲気を重くした。
「台本がありますけど、佐久間さんを中心に自由にやっちゃって結構です」
「バラエティは台本とかないんで、柔軟にやっていきましょう」
というようなことを言われたという。
台本を佐久間さんからすると「馬鹿野郎!」という気持ちだったという。
主演級の俳優たちを前にして、大河ドラマファンの期待を裏切らないように、台本通りに、
間違えないようにMCをやり遂げようと必死だった佐久間さん。
台本を取られ、自由にやっていいと言われ、もう開き直るしかなかったという。
さらには、カンペも非常に簡素なもので、台本無しでできるわけがない・・・
笑いになったように話していたが、NHKの制作班への不満は大きかったようです。
放送は10/9の20時からだと思われる。楽しみで仕方ない。