伊集院光『深夜の馬鹿力』を聞いていると野球の話がよく出てくる。伊集院さんが所属している芸人リーグの話、高校野球の話、キャンプを見に行った話、最近のプロ野球の話。伊集院さんの話を聞いていると自分が「野球好き」だったことを思い出し、ふとテレビで見ようとか見に行きたいと思うようになる。
2020年のプロ野球は新型コロナウイルスの影響で開幕が3ヶ月程度遅れて、無観客で行われている。また7月10日からは最大5000人の観客が入ることになる。
無観客プロ野球のことを伊集院さんが話しており、「音」がいい意味で気になる。
テレビに届く選手の声
伊集院さんが話していたことは「広島の選手の結構ひど目の野次が聞こえる」という話。選手がデッドボールを受けると、ベンチから野次が飛ぶ光景はよく見るが、叫んでいるだけで声はほとんど聞こえなかった。伊集院さんの話では広島の會澤捕手がデッドボールを受けた時の野次がなかなかひどいと言っていた。具体的な言葉は言っていなかったが、ラジオでは言えないような言葉なのかもしれない。
この話を聞いて、テレビで野球中継を見てみた。確かに選手の声がよく聞こえる。
お客さんが入っている時は実況・解説の他に届けられる音は応援団による応援歌だった。しかし、無観客となったため、応援団の歓声はない。その分、打球の音や選手の声がよく聞こえる。ほとんどは何を喋っているかわからないが、1球ごとにマイクで拾えれほどの大きな声を出している人があるんだとわかる。
プロだからストイックに野球をやっているイメージがあったが、高校野球のようにベンチから声を張り上げてチームを鼓舞していることに驚いた。
応援の音声が流れる
テレビを見ていて思うのが、チャンスになると応援歌を流しているチームが多いということ。チームごとの応援歌やチャンスマーチを流している、ずっと聞いていると変わらない音声がながれていることに虚しくなっているが、「チャンス」だとわかって、見てる側としては盛り上がる。
応援はデジタルではできないと感じた。同じ音量・同じタイミングで音が流れてもどこか物足りない。スタンドで身振り・手振りを含めて声を張り上げている方が盛り上がるし、選手にも力がはいると思う(力が抜けたほうがいいという説もあるが)。応援だったり、ブーイングだったりがある方がテレビで見ていても盛り上がるし、野球の醍醐味だと思う。
観客5000人限定は興味がある。
7月10日から無観客をやめ、徐々に観客を入れていくということになっている。開始時は観客の動員は最大5000人とするという。東京ドームだと約5万人の収容なので、約10分の1の観客となるということ。
また、応援についても各球団ごとに制限が行われ、声を出しての応援は基本NGということになっているようだ。「密」を避けた上での運用ということ。
5000人限定の球場は逆に興味がある。10席のうちに1人しかいないので、まず隣の席には人がいないし、広々と使うことができる。
あとは本気のファンや応援団がどのように想いを伝えるのかも気になる。横断幕を掲げたり、旗を振ったりすることは大丈夫だと思うが、応援団の規模も減った場合にどのように応援が行われるのか。熱量だけで言えば、ファンクラブのいつも外野席で見るような人が集まりそうだが、密を避けるため、球場内に観客もばらつかせるはず。
数少ない外野席の観客でどのように応援するのかが見ものだ。ホームランボールが取れる可能性も高まる気がする。
ただ、少し気がかりなのが、人が少ない分目立ってしまうということ。満員であれば気づかれなくても、10分の1しか埋まってなければ、席で泥酔して寝ているのがバレてしまうこともある。ただでさえ、行ける人が少なくて1人1人がしっかり応援すべきと思う人が多そうなので、炎上しそうだ(笑)。
にわかファンにはすこし荷が重い気もする。