「お笑い第7世代」を聞いたことがあるだろうか。
最近テレビで活躍している主に20代のお笑い芸人たちだ。
なんでその言葉と彼らが流行っているのだろう。
「お笑い第7世代」と世代の括りについて
まず「お笑い第7世代」は
「霜降り明星」「EXIT」「四千頭身」「宮下草薙」など
主に2018年以降にブレイクした20代を中心としたお笑い芸人たちのこと。
明確な定義はないが、上記のように捉えられている。
また、この言葉は霜降り明星・せいやが使い出したと言われている。
今までも、頻繁にお笑いの世代について名前が付けられてきた。
「ボキャブラ世代」や「めちゃイケメンバー」「レッドカーペット世代」など
ただ、数字+世代というのは久しく聞いていなかった。
「ダウンタウン」は第3世代、「オードリー」は第6世代などと言われているが、
正確に把握している人は少ない。私もお笑いをよく見るが、詳しくは知らない。
とにかく、私たちは世代に括りが好きだ。
ジャンル分け・カテゴライズが私たちは大好き
物が多すぎるから整理しているだけなのかもしれないが、
いろんな場面で、世代分けなどの分類が行われている。
「松坂世代」、「北京五輪組」、「2005優勝メンバー」
スポーツの関係は多いし、芸能人も括られることが多い。
また、漫画やアニメでもそうだ。
「ジャンプ系」「90年代アニメ」
私たちはコミュニケーションをとる上で、分類分けは欠かせない。
「漫画特集」だと幅広いし、統一感がなくなってしまう。
だから、「30代が読んだジャンプ漫画特集」ならだいぶ絞られるし、
聞き手も想像しながら、話を聞けて、理解がしやすい。
分類分けは伝達のために、必須だと言えよう。
一方、分類分けで壁を作ってしまうこともある。
いいとも最終回のように分類を超えると感動が。
「ジャンプ系漫画」の孫悟空と「サンデー系漫画」の江戸川コナンは
別ジャンルだから相容れないと考えているし、
「松坂世代」の松坂と「KKコンビ」の清原が対戦したら、夢の対決となる。
また、「笑っていいとも!最終回」で夢のような共演があった。
「ダウンタウン」「とんねるず」「ウッチャンナンチャン」「爆笑問題」
「ナインティナイン」らが同じ画面に写った。
彼らは同じお笑い芸人でありながら、
「事務所」であったり、「世代」であったり、「お笑いカテゴリー」であったりで、
別の場所に括られた人だった。
そんな世代を超えて、1つの番組を通して繋がったことは
感動をよび、大きな話題になった。
私たちは自分たちで何かを括るし、その括りが思わぬ繋がりをもたらした時、
心を動かされる。そんな物語を求めていたりもする。
「お笑い第7世代」がバカにされる存在ではなく、
未来の大きな感動を生むことになれば、嬉しい。