僕はオードリーのオールナイトニッポンを毎週聞いていて、オードリーのファンです。
若林さんの結婚後のスタンスについて、違和感を感じていることがあった。
前提として、結婚したときは率直に「おめでとう!」と思ったし、好きだということには変わりはない。
ただ、「裏切られたとかいうファンがいるけど、なんにも約束してないよ!」という発言だ
あちこちオードリーでの人見知り脱却宣言
あちこちオードリーは、オードリーとゲストの本音が聴ける番組で毎週楽しみにしている。
ラジオのスペシャルウイークでゲストから話を引き出すのがうまい若林さんの能力に気づいた当時テレビ東京プロデューサーの佐久間さんが企画書を出したという。
確かに、スペシャルウイークでの若林さんの「引き出し力」は神がかっていたと思う。
TVでは聞けない「ぶっちゃけ」が聞けて、「ふかわりょう」さん、「上田晋也」さんゲスト回は神回だと思っている。
「あちこちオードリー」は通常放送の他に、オンラインライブも毎年やっており、2022年は8月5日に行われた。
オンラインライブは「SNSでの流出」禁止と言っていることもあるため、ネタバレはしないように気になっていることを書く。
オンラインライブに限らず、ラジオや通常放送でも言っていることだが、
40歳を過ぎてから、結婚・子どもが生まれた若林さんは、ファンから「裏切られた」と言われることがあるという。
「彼女ができない」「人見知り」というキャラクターの若林さんを好きだったという人は多い。
そういった「陰キャ」の人からすると、結婚・出産という「陽キャ」のステージに進んだ若林さんに違和感を感じていたのでしょう。
人によっては、「裏切られた」「信じていたのに・・・」と言われることがあった。
しかし、若林さんは「裏切られたと言うけど、もともと約束していない」「芸能界で10年以上仕事していると人見知りもなくなる」といって反論する。
むしろ、人見知りを脱却して、結婚できたんだから「成長おめでとう」と拍手してほしいと。
人見知り・女の子苦手・じゃない方芸人でブレイク
もともと、オードリーはM-1グランプリ2008で敗者復活戦から決勝戦に進み、翌年大ブレイクした。
ブレイクの大きな要因は、春日さんのキャラクターだと言われる。
一方、一見地味な若林さんも持ち前のセンスで仕事の幅を広げていった。
「人見知り」「女の子苦手」「じゃない方芸人」「動物苦手」「歌ヘタ」
王道のバラエティではなく、「コンプレックス」をウリにしたようなキャラクターで若林さんの姿を見る機会が多かった。
ネタを書いていて、トーク力もある若林さんはラジオを始め、MCなどでも活躍するようになっていく。
もちろんトークが面白くて、ネタが面白くて若林さんを応援しているんだけど、
どこか「暗い自分」「彼女がいない自分」「飲み会が苦手な自分」と若林さんを重ねて、応援していたという人も多いと思う。
それが、結婚して家庭をもったら、遠くに行ってしまった気がするのは仕方ない。
特に、結婚の直前までは「嫁が見えてきた」などと言って笑いを誘うことが多かった(もちろん、お笑いとして言っていたのですが)
南海キャンディーズ山里さんとのファンとの距離感の違い
僕は、若林さんに「裏切られた」とは思わないけど、そういう人の気持がわからないではない。
「男どおしで、夜な夜な飲み会をしていたメンバー」に彼女ができたというのに似ているけれど、どこか違う。
自分が納得したのは
南海キャンディーズ・山里さんが結婚したときの対応を思い出したときだった。
山ちゃんと若林さんは「たりないふたり」のユニットで人気を博した。
「たりないふたり」という通り、コンセプトは「たりなさ」
コミュニケーション能力が足りない、社会性が足りない、人間力が足りない。
そんなコンセプトが非常に人気で、僕も好きだった。
「たりなさ」をウリに芸能界で活躍してきた山ちゃんは、ラジオでリスナーに蒼井優との結婚を報告した。
その時に印象に残ってるのが、「リスナーへの思い」だった。
『山里亮太の不毛な議論』も「非モテ」や「暗い中年男性」をネタに、「陰キャ」に楽しいラジオという印象がある。
リスナーと、陰キャ同士の交流の場としてラジオを放送してきた山ちゃんにとって、
一流女優との結婚は、リスナーへの裏切りと考えたのだろう。
だから、山ちゃんは涙を流して、事の経緯をリスナーに報告した。
「やりすぎ」と思うこともあるけど、この姿勢はリスナーにとって「引き続き応援します。本当におめでとうございます!」といえる放送だった。
「結婚したけど、根っこは何も代わっていない。今まで通りラジオよろしくな!」
というメッセージで、今後も山ちゃんを応援していくと決めた人は少なくないはず。
約束はしてないけど、突き放されるとショック
若林さんに話を戻すと、たしかに若林さんの言う通り、非モテ同盟も人見知り同盟も組んでいない。
でも、若林さんの話からは
「確かに、女の人になんて話していいかわからない」
「話しかけるよりも、話しかけないほうが違和感がある」
「風俗のボーイと仲良くなってバーベキューに誘われた」
みたいなあるある笑、があって、そこから「仲間」だと思って、応援して、ラジオ聞いて、グッズを買って、ライブに行っていた。
確かに、約束はしてないけど、「わかる仲間」だと思っていた。
だから、「わかる仲間」がどっかに行ってしまうのは悲しい。それで、どっかに行ったときに「そもそも仲間じゃないよ」と言われてしまうのは悲しい。
そんな気持ちがわかりやすく「裏切られた」という言葉になったのかなと思う。
ラジオを聞いていたら、若林さんの変化はわかるんだけど、グラデーションではなく、山ちゃんのような印象的なメッセージがあると多くの人には伝わるなと思いました。
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